
先日、銀行に2,500万円の住宅ローンを申し込んだところ結果は否決。主人の年収は480万円で、転職したため勤続年数は2年。ブラックの情報は無いはずだけど…。いったいどこに問題があるのかしら?
こんな疑問にお答えします。
住宅ローンは保証会社が審査する?
まず、住宅ローンの仕組みについてですが、住宅ローンは一般的に保証会社を通します。
多くの金融機関が保証会社の保証付きを条件としているためです。
保証会社は申込人から保証料を受け取り、申込人の債務(住宅ローン)を保証する仕組みです。(※保証会社が申込人の保証人となるわけです)
申込人が支払いできなくなれば、保証会社は申込人の代わりに銀行へ支払う義務が生じます。
このため、保証会社は保証できるかどうかを審査するわけです。
結果、保証会社の審査が×となれば住宅ローンは利用できません。
ここでは審査が通らない理由を①年収②勤続年数③信用情報の3つで考えます。
年収ですか?
年収480万円、借入希望額2,500万円、金利1.57%(フラット35)、期間35年の場合、ボーナス返済なしで毎月7.8万円の返済。
と返済比率基準30%を十分に下回っており問題ないと思われます。
(※返済比率:無理なく返済できるかを判断する目安となる比率(低いほど良好))
ただし、他に自動車ローン等があればその返済額も計算に含める必要があります。
×100%=返済比率32.0% (※30%オーバー)
勤続年数ですか?
勤続年数については会社員、公務員であれば1年以上が条件となっている金融機関が多いため、転職後の勤続2年は条件をクリアーしています。
ただ、2年はまだ短いため安定しているとは言い難く、若干物足りなさは残ります。
会社役員、自営業は3年以上必要です。
ちなみに契約社員、嘱託、パート、アルバイトは「安定継続した収入がある」と見られずほとんどの金融機関では対象外です。
対して年金受給者はOKです。(年金は安定した収入ですから)
信用情報ですか?
過去にクレジットやローンの延滞があったなど信用情報に不安がある場合は、インターネットや郵送にて自分の信用情報を取りよせ、確認することができます。
ただし、信用情報機関はJBA、JICC、CICの3社があります。1社に事故情報の登録がなくても他社で登録されている可能性はあります。
住宅ローンの審査で、減額ではなく否決となる原因はこの信用情報に問題があるケースが多いです。
(※減額:3,000万円で申し込んだが2,000万円しか承認とならなかった)
信用情報の見方については各社のサイトにて確認できます。また電話で問い合わせることも可能です。
ただし、「なぜ審査がとおらないのか」といったことを聞いても回答は得られません。信用情報機関は信用情報を管理・提供するところであり、審査をするところではないからです。
まとめ
否決の具体的理由を金融機関に聞いて対策を練りましょう。
①返済比率が高すぎる:物件のグレードを下げて借入額を減らOR自己資金を増やす。
②勤続年数:他の金融機関をあたる(一般的には1年以上のため)
③信用情報:多重債務者、延滞等の事故情報が原因の場合は正直厳しいです。 ※金融機関は信用情報の内容を教えられないんです。
具体的な否決理由を言わず、「総合的判断です」ときたら、まず③の信用情報に問題ありと考えられます。
信用情報についてはこちらの記事をご覧ください。

以上、ご参考になれば幸いです。